映画祭受賞
今年のモントリオール映画祭のコンペは非常にレベルが高かった。
その中でも『たたら侍』は、世界に通用する作品。
ブロックバスター映画として世界中に展開すべきだとも思う。
是非、オスカーに出すべきだ。
モントリオール映画祭創設者プレジデント セルジュ・ロジーク
正式上映当日、劇場前には観客が異様な長蛇の列をなし、その反響と期待値の大きさから急遽レッドカーペットセレモニーが行われ、上映後には大喝采を浴び、質問攻めや握手攻めにあう等会場を大いに盛り上げた。現地の新聞に受賞最有力作品と期待されるなか迎えた授賞式、プレゼンターより最優秀芸術賞は『たたら侍』と発表されると会場から大きな歓声が湧き、監督の手に金色に輝くトロフィーが手渡された。
最優秀芸術賞をいただくことができ大変うれしく思っております。改めてモントリオール映画祭関係者の皆様に感謝しております。そしてHIROさん、錦織監督、スタッフの皆様、応援してくださった皆様のおかげでこのような賞をいただくことができ本当に感謝しております。
監督とは前作『渾身 KON-SHIN』のときにも出品させていただき、その際「次回作もモントリオールに来たいね」とお話していたので、それが実現でき、そして賞までいただくことができ本当にうれしく思っております。この作品はたくさんの方にご協力いただき、日本の文化や伝統を世界の方々にも知っていただきたいという思いから作られました。
日頃悲しい出来事やニュースが続く中「憎しみからは何も生まれない。憎しみの連鎖を断ち切る」という、簡単なことではないけれど、それでも諦めるより良い未来であればと言うメッセージも詰まっている作品だと思うので日本だけではなく、たくさんの人に観ていただきたいと思っております。
青柳翔
今回の『たたら侍』でモントリオール映画祭、最優秀芸術賞ということで日本の国、文化、伝統技術の素晴らしさを、映画『たたら侍』と、そして刀を通して武士道精神を世界中の方々にお伝えすることができ、そしてそれが評価されたということで本当にうれしく思っております。
自分たち自身もジャパンプライドという精神を持って、新たなLove, Dream, Happinessの形とメッセージを映画を通してお届けしたいと思っていましたので、この評価をすごくうれしく思っていると同時に誇りを持って、さらなる活動に活かしていきたいと思っております。
AKIRA
このたび、「最優秀芸術賞」をいただくことができ、喜びとともに光栄に思います。『たたら侍』は、日本の伝統技術とともに、美しい日本の風景や自然の持つ強さ、そこから生まれた日本の精神を題材として取り扱っています。先日、モントリオールに訪れた際も、その辺りが現地の皆さんの興味を集めていたことを肌で感じました。そんな作品が、最優秀芸術賞をいただけたということで、改めて日本を誇りに思いますし、この伝統ある素晴らしい映画祭を通じ、多くの方に知っていただけたらうれしく思います。このような作品に参加させていただき、本当に光栄です。ありがとうございました。
小林直己
EXILE HIROさんと一緒に企画を立ち上げてから約3年。1年がかりで撮影し、完成した映画『たたら侍』にとって今回の受賞は、何よりのご褒美です。こんなにうれしいことはありません。先頭に立ち映画を牽引してくれたHIROさんに心から感謝しています。そして、キャスト、スタッフの皆さん、支えていただいたすべての皆様にお礼を言いたいです。
この受賞を機に、真の侍の心、日本の心を描いたこの映画が1人でも多くの人々に見ていただけたらと思います。みんなで1カット1カット紡いだこだわりの作品をよろしくお願いいたします。
錦織良成 監督
このたびは「モントリオール世界映画祭」という格式ある映画祭にて、映画『たたら侍』がワールドコンペティション部門最優秀芸術賞という素晴らしい賞を受賞できたことを心より光栄に思います。 監督はじめスタッフの皆様に色々勉強させていただき、このような映画に携われたことを幸せに思います。
映画『たたら侍』を世界中の方にご覧いただけるよう、これを機に、さらに飛躍できるようがんばっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
エグゼクティヴ・プロデューサー EXILE HIRO
「遠くから離れた国より、多くの人々の心に触れる作品だった。
この美しい作品をコルカタの観衆に披露出来ることは私たちにとっても光栄なことだ」
アーティスティック ディレクター Utsab Chatterjee
海外の映画祭二つ目の受賞となった、「金の女神賞」は、インド・コルカタで開催された「ディレクターズ・フォートナイト・コルカタ」映画祭でグランプリにあたる賞となる。
近年インドでは、インド映画の世界的な認知向上により、映画市場自体が盛り上がりを見せている。
今映画祭の「ディレクターズ・フォートナイト・コルカタ」は新設されたばかりの映画祭で、「たたら侍」が記念すべき第1号のグランプリの獲得となった。
映画「たたら侍」が遠く離れたインドで賞を頂けた事に大変感謝しております。この作品はもちろん、古来から今現代に伝わる「たたら吹き」、日本の美しい景色、心、伝統がインドの方々にも評価していただき、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。これからも世界のたくさんの方々に「たたら侍」を観て頂けたら嬉しい限りです。
青柳翔
このたびの受賞を心から嬉しく思ったと同時に、この映画の制作に携わってくださったEXILE HIROさんはじめ錦織監督すべてのスタッフの皆様にそして協力してくださった島根の皆様に心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思いました!
たたら侍には「刀」を通して日本人が持つ伝統技術や美しい心強い精神そして真の「侍スピリッツ」を島根の美しい情景と共に映し出しております。まさに“MADE IN JAPAN”の映画が遠くインドの方の心にも響いたと思うととても嬉しく、この作品に出演できたことを誇らしく思います。日本の素晴らしさが映画を通して世界に広がりますことを願っております。そして名誉ある賞に恥じぬよう引き続き日々精進していけたらと思います。
AKIRA
この度、グランプリを受賞できたことを、本当に嬉しく思います。日本の侍をテーマにしたこの「たたら侍」が、その題材を通じ、国や文化を超え、人間として大切なメッセージが共有できたのではないかと思うと、映画の素晴らしさを感じずにはいられません。インドには、まだ訪れたことが無いので、いつか訪問してみたいです。
小林直己
人間の成長していく様が描かれており、それは、国や文化を超え、世界共通のテーマだ。
そして、フィルム撮影をしたことで、日本の風景の美しさがとても伝わる。映画好きなら必ず観るべき映画だ。
シネマ・オン・ザ・バイユー映画祭映画祭創設者 パット・マイアー氏
米・ルイジアナで開催された「シネマ・オン・ザ・バイユー映画祭」の長編部門で、同映画祭の最高賞となるグランプリを受賞。また主演の青柳は、同映画祭開催史上初となる主演男優賞を受賞し、アメリカの地で2冠を達成した。
2006年に創設された「シネマ・オン・ザ・バイユー映画祭」は今年で12回目の開催を迎え、ルイジアナ州で2番目に古い歴史を持つ映画祭。
今年は過去最多となる1,200を超える作品の応募があり、「たたら侍」は同映画祭のクロージング作品に選ばれ、舞台挨拶に出席した青柳、小林、監督の錦織良成氏は、アカディアナセンターに集まった300名の観客からスタンディングオベーションを浴びた。
舞台挨拶で現地メディアや映画ファンからは、「日本人が日本人らしい理由を、この映画を観ることで分かった」、「この映画は自分にとって新たなインスピレーションを与えてくれた」、「真の侍とは、戦うことだけでは無いことを知った」など、日本人の持つ精神や考え、日本の伝統文化に関する感想や質問が飛び交った。
主演男優賞をいただいたのは初めてのことでしたので、本当に光栄で嬉しく思います。ただそれよりも多様な文化があり、芸術が盛んなルイジアナの方々に「たたら侍」という作品を観ていただき、日本の文化や伝統に対して多くの称賛をいただけたことが何よりも嬉しく思っています。おかげさまで、多くの国の映画祭でたたら侍を上映していただいて、一人でも多くの方々に観ていただき、この作品に込められた、日本が世界に誇る伝統や精神、そして平和への想いというメッセージが届くことを願っております。
青柳翔
グランプリをいただくことができ、大変嬉しく思います。また、過去12回開催されている今映画祭では、俳優への賞は無かったのですが、今作にて、主演の青柳翔が主演男優賞を授賞しました。映画祭のクロージング上映ということも光栄に感じましたし、上映後の質疑応答でも、日本の風景の美しさを含め、日本の文化・精神についても踏み込んだ質問も多くあり、異なる文化においても通じる普遍的なメッセージが込められていると、改めて映画の素晴らしさを感じました。アメリカ初上映となりましたが、温かく受け入れていただき安心しました。
小林直己
その他受賞映画祭一覧
出品映画祭一覧
- ラムズゲート国際映画祭
- ロンドン国際映画祭
- スノーダンスインデペンデント映画祭
- ラムズ国際映画祭
- ARFF国際映画祭
- レイクビュー映画祭
- コルカタ国際カルト映画祭
- アーブ国際映画祭
- PUFF映画祭
- トランシルヴァニア映画祭
- サンルイスオビスポ国際映画祭
- Wolves Independent国際映画祭
- オザーク高原映画祭 in アルカンサス
- Disorient Asian American Film Festival in Eugene, Oregon
- ティブロン国際映画祭
- アーバイン国際映画祭
- DisOrient映画祭
- ヴィクトリア映画祭
『たたら侍』の中で興味深いのは、欧米人が知らない侍に対する新しいビジョンだということだ。みんなが知っている古典的な黒澤の「七人の侍」や「乱」のような戦いのプロフェッショナルの侍を描いている訳ではなく、裏にある真実を追求するかのようなアプローチである。 つまり、強い道義心をもっていても、貧しいくらしを強いられ大きな争いに巻き込まれてしまうような背景だ。
この映画のアプローチは素晴らしい。戦いのシーンも綺麗だ。それは黒澤映画を現代化したような感じだ。溝口健二の映画などにも比較できる。 そういった意味ではとても面白い映画でヨーロッパの観客にも喜ばれるはずだ。黒澤や溝口の映画は侍を伝説化するものだった。『たたら侍』では真の侍を紹介するといったアプローチがある。とても違う。
こういった点が、この映画を現代的で興味深くしている。
モントリオール映画祭審査員長 ピエール=アンリ・ドロー ※カンヌ国際映画祭・監督週間創設者